はてなのこたえ

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自分を客観的に見る「気づくスキル」の大切さ

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この記事は、つい見過ごしてしまいがちな「気づくスキル」について、私なりの考えをまとめたものです。

私がこの記事で述べている「気づくスキル」とは、「今の自分自身の言動に気づく力」のことです。言い換えると「自分を客観視できる能力」のことです。

100ドル札に描かれた人物

ベンジャミン・フランクリンという偉人がいます。米ドルの100ドル札に描かれている人物です。

彼は、1700年代に活躍したアメリカの政治家で、物理学や気象学の世界でも大きな貢献を果たしています。

Wikipediaによると、ベンジャミン・フランクリンは、

勤勉性、探究心の強さ、合理主義、社会活動への参加という18世紀における近代的人間像を象徴する人物。


己を含めて権力の集中を嫌った人間性は、個人崇拝を敬遠するアメリカの国民性を超え、アメリカ合衆国建国の父の一人として讃えられる。

と説明されています。

彼の書いた「フランクリン自伝」は、アメリカだけでなく世界的にも大ヒットした書籍となっています。

書籍「フランクリン自伝」では、ベンジャミン・フランクリンの勤勉性や合理主義について様々なエピソードが語られており、彼がどのような人生を歩み、どのように考えてきたのかを知ることができます。

ベンジャミン・フランクリンの十三徳

フランクリン自伝でも書かれていますが、ベンジャミン・フランクリンは1728年ごろに「十三徳」を策定しました。

これは、外部に向けて公開したというよりも、フランクリンが自分自身のために定めた「やってはいけないことリスト」です。

フランクリンの十三徳は、Wikipediaに示されていますので、興味のある方は一読してみてください。

フランクリン自伝を読んで感じたこと

前述のように、ベンジャミン・フランクリンという偉人は一般的に「勤勉性、探究心の強さ、合理主義、社会活動への参加」の大切さを象徴する人物として評価されています。

しかし、私が「フランクリン自伝」を読んで感じたことは、彼のような偉人ですら「最初はろくでもない人間だった」ということ。

フランクリンは昔から優秀でしたが、自伝を読む限り、最初からよくできた人間ではなく、性格も悪かったようです。

彼の本当の凄さは、「ろくでもない人間が、自分がろくでもないということに気づけたこと」にあると思います。

自分自身で、良くないと思える言動に気づき、十三徳まで作り上げて、それを改めようとした。

そして、自分のだめな部分を自己修正できた結果が、世間一般に評価されるベンジャミン・フランクリンという人物であり、彼の本当にすごい部分なのだろうと、私は思いました。

  • 自分の過ちに自分で気づいたこと
  • 気づいたことを改善する策を作ったこと
  • それを実行に移して変われたこと

この3点こそが、ベンジャミン・フランクリンから学ぶべきことではないでしょうか。

とはいえ、自分自身の問題点に自分で気づき、それを自ら改めることは、言うのは簡単ですが、行うのは難しいものです。

気づくスキルを身につけるのが難しい理由

繰り返しますが、「気づくスキル」とは、自分を客観視できる力のことで、「自分の良くない部分に自分で気づく能力」です。

気づくスキルを身につけるためには、まず最初に自分の弱さや悪い部分を、自分で認めることが必要です。

自分の過ちに気づき、それを認められなければ、改善のしようがないからです。

これは簡単なことのように見えて、意外と見過ごしてしまいがちです。

なぜなら、優秀な人ほど自分の問題点を認められず、優秀とは言えない人ほど、自分の問題に気づいても、それを改善するための方法を体系立てて実践に移すことが難しいからです。

しかしながら、気づくことの大切さに注意を向け、自分自身の意識を変えれば、このスキルは誰でも身につけられる能力だと思っています。

身につけるのが難しくても、不可能ではないことを先人が示してくれているからです。

自分がいま何と言い、どのような態度をとった?

気づくスキルとは「自分自身を客観視できる力」です。

例えば、文章を書いている時は、書きながら自分の文章が客観的に見えている状態が理想です。

今、自分がどのような言い回しで、どのような内容の文章を書いているのかを、リアルタイムでもう一人の自分がチェックしているような感覚です。

このような視点で自分のSNSでの発言を見てみると、ときに自分が「なんという汚い言葉を発しているんだ」ということに気づくでしょう。

またこれは、日常生活における友人や家族との会話においても同じです。

今その瞬間に、自分が相手に対して何という言葉を発したのか。発言と同時に(可能であれば発言する前に)、無意識に発せられる言葉に意識を向けるのです。

もちろんこれは言葉だけに限らず、態度や行動においても同じです。

自分の行動に気づくことができれば、ときに自分が「なんという酷い態度を取っているんだ」ということがわかり、恥ずかしくなって修正しようとします。

無意識に発せられる言葉・行動をただ繰り返していると、自分の問題点に気づくことができず、それが修正されることもありません。

自分が今、何という言葉を発したか、何と書いたか、どのような態度をとったかということを捉える力は、必ず役に立ちます。

今はあらゆる人が発信できる時代、「気づくスキル」の重要性はこれからますます高まってくると思います。