はてなのこたえ

思ったこと、考えたこと、学んだこと

人に教えてもらうことよりも、自分で気づくことに本当の価値がある

教える人と教えられる人

前回の続きネタで書いてみます。

私は、「教えてもらうことには本当の価値はない」と考えています。

しかし世の中には「教えてもらうことがすべて」だと思っている人があまりに多いです。

「教えてもらうことがすべてだと思っている人」は、第三者から何かを教えてもらうことで、「自分は価値のあるもの(価値ある情報)を手に入れた」と思っています

彼らにとって「教えてもらうこと」こそが価値あることなので、人生をかけて、人から何かを教えてもらうことだけを延々と繰り返します。

冒頭で述べた私の考えで言うと「教えてもらうことには本当の価値はない」のですから、結局彼らは「価値のないもの」を大量にコレクションして、時間だけを浪費しているのです。

これはあまりにもったいないことです。

私たち人間は動物とは違います。誰かに「しつけられる」ことではなく、自分で「考える」ことによって、私たちは社会を築いてきました。

今の時代は、そうした大切であたりまえのことを、多くの人が忘れかけているような気がします。

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答えのない世界

おもちゃで遊ぶ子ども

かつて、アルベルト・アインシュタインはこのように言いました。

私は天才ではありません。ただ、人より長くひとつのこととつき合ってきただけです。

なにか一つのことについてずっと考えてきたり、一つのことにずっと向き合ってきた人は、やがて「答えのない世界」にたどり着きます。

ここで言う「答えのない世界」とは、グレーな世界(答えが存在しない世界)という意味ではなく、「他の人がまだ達していない、独自の論理にたどり着くこと」を言います。

例えば、一般の人がアートを見ても「なんとなく凄そう」という感想しかありません。(私もアートは得意ではありません)

しかし、その道で10年くらい学んでいると、一般の人には到底見えないものが見えてきます

また、一般の人が絶対に作れない(けどシンプルで大胆な)アート作品を生み出すことができるようになります。

それは10年間、真剣にアートと向き合うことで、専門的な知識、時代背景、巨匠から聞いた話、自分で出した答えなどが熟成され、その結果、同じ作品を見ても、一般人とは違った見え方ができるのです。

そして、1つのことについてより深く学び、より深く考えることでいずれ、自分の論理を理解できる人は減っていき、やがて他の芸術家ですら理解できない領域に達します

これが「まだ誰もその領域に達していない論理」、つまり「答えのない世界」です。

完全な「答えのない世界」にたどり着くことは極めて困難ですが、その業界に精通してはじめて見える「少数派の世界」は、多くの人が経験したことがあると思います。

その道30年の「先輩」がクリエイティブに見えるのは、その人が「より少数派の世界」に到達しているからです。

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中立的に物事を評価する力、掘り出し物を見つけるということ

評価

この商品に本当に価値があるのか、価値がないのかを正しく評価する。

目の前の出来事が危険なことか、そうでないのかを正確に判断する。

その人が本当に凄い人なのか、実は凄い人ではないのかを正確に評価する。

人は「物事の真の価値」を評価するのが苦手です。

世の中で販売されている商品には、値札(価格)がついていて、それが価値の基準になっています。(が、価値のないものに高い価格がついていたり、価値のあるものに安い価格がついていることもあります)

また、価格が付いていないものにについては、他人の評価(レビューなど)に頼ることで、その価値を測ろうとします。

これらはいずれも、「自分が決めた絶対的な基準による評価」ではなく、「他人が決めた相対的な基準による評価」です。

裏付けがあると、正確な価値を図りやすくなります。

例えば、この人材を雇えば会社に毎年600万円の利益をもたらしてくれると想定できるから、この人を年収500万円で雇う価値は十分ある。というような感じです。

危険度で言うと、高層ビルの屋上から飛び降りたら、どうなるかは明らかなので、これは危険な行為だとわかります。

しかし世の中には、評価するのが難しい物事がたくさんあります

評価するのが難しい理由は、単に自分の知識が及ばない分野だということかもしれませんし、微妙なラインであるために評価が難しいのかもしれませんし、元から判断するのが難しい物事なのかもしれません。

ここで覚えておきたいのは、人は「自分の絶対的な評価基準」を持たない時、「他人の評価」に頼ってしまいやすく、他人の評価というのは大抵「相対的に下された評価」であることが多いということです。

※相対的に下された評価 = 他人の評価もまた、別の他人の評価を元に作られているということ

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これまでの20年とこれからの20年の戦い方

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私は、自分が頭の良い人間だとは思っていません。

大切な時期に勉強から逃げてきた側の人間なので、社会であたりまえとされている一般教養が抜け落ちているのです、残念ながら。(これは今、とても後悔しています)

しかし今はなんとか、ビジネスや投資で上手くやることができています。

このような私がなぜ、うまくやってこれたのか。その理由は、これまでの20年はITをフル活用し、最新の情報を貪ってきたからだと考えています。

とにかく大量のインプットをし、それらを効率よく処理することが強力な武器として機能していたように思います。

私は今年で35歳になりましたが、はじめてインターネットに触れたのが、ちょうど20年ほど前、15歳くらいのころでした。

インターネットに夢中だった私は、わからないことは検索エンジンで調べ、文章は手書きではなくタイピングで記録し、最新のニュースはRSSを使って入手し、情報はモバイル端末を使って移動しながら見るようにしました。

とにかく、誰よりも速く、誰よりも多くの情報を得て、今一番ホットな効率化アプリと携帯端末を使うことが大切だと考えていました。

このようなやり方が時代にマッチし、ITの力が自分の能力を何倍にも拡張してくれたおかげで、頭が良いとは言えない人間でも、なんとか上手くやってこれたというわけです。

当時、ITをフル活用する人はまだ少なく、これまでの20年は、おそらくこの方法が最もベストなやり方だったのではないかと思います。

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脳を衰えさせない仕組みをCPU・メモリ・キャッシュで説明する

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かなり昔の話なのですが、「習慣の力」という本を読んでいた時に、脳の仕組みはコンピューターのCPU・メモリ・キャッシュにそっくりだと思いました。

そして、「優秀な人がこの仕組みを上手く利用していること」、「習慣のメリット・デメリット」にも気づきました。

今日は、私たちの脳を上手く使う方法について、私なりに気づいたことを共有します。

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「レジにてさらに30%OFF」の数字マジック

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以前、旅行で軽井沢のアウトレットモールに立ち寄った時の話です。

とあるアウトレットのお店で、様々な商品に「50%OFFの札」が付けられていました。

私が「50%OFF」の札がついたベルトを見ていると、お店の店員さんが寄ってきて、私に一枚のカードをくれました。

このカードを見せると、レジにてさらに30%引きさせていただきます。

そのベルトには最初から「50%OFF」の値札がついているのですが、店員さんにもらったカードを持っていくと、そこからさらに「レジにて30%OFF」になります。

結局、私はベルトを買い、今でも愛用しているのですが、この販売方法には、ちょっとした数字のマジックが存在します

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本を読むのが苦手な人に知ってほしい「読書体力」の存在

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読書する習慣を身につけると、良いことがたくさんあります。

本から得た知識が、問題解決のヒントをくれたり、新しい挑戦をサポートしてくれるからです。

しかし、本を読む人は年々減っています。電子書籍が普及した現代ですら右肩下がりの状態です。

スマホゲームやSNS、動画コンテンツなどが普及したことで、読書に割く時間が減っているのだと思います。

本を読む習慣が身についていないと、いざ読書しようと思ってもできないんですよね。内容が頭に入ってきませんし、5分もすればすぐに眠くなってしまう人も多いと思います。

私自身も長らく読書習慣がなかったのですが、事業をはじめたことがきっかけで「本を読む」という習慣を身につけることができました。

そのような中で私自身が感じたのが「読書体力」の存在です。

「読書体力」という言葉は、私が勝手につけている「造語」です。

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